○Ｍ２－１Ｈ●
ホークスの最後の打者・吉村を益田が三振の取る。
この瞬間、待望の勝利が大嶺の手に渡された。
およそ3年ぶり、涙の勝利だ。
今日も前回同様、Ｈ武田とのマッチゲーム。
初回先頭の長谷川に粘られ四球を出すと、
1死2塁から内川に高めに浮いたカーブを打たれ先制点を取られる。
以前の大嶺ならこれでズルズルと失点してしまっているのだが
ニュー大嶺はここからが違う。
粘りの投球でそれ以上の失点を許さない。
打線は、相変わらず武田の前に凡打を繰り返したいたが、
5回1死後、大地・清田の連続ヒットのあと2死から、
キャプテン・岡田が昨日同様ショートの頭を越えるタイムリーで試合を振り出しに。
続く6回、角中・井口の連続ヒットで無死3・1塁の勝ち越しのチャンス。
ところが、ホワイトセル・今江が連続三振でツーアウトになってしまいチャンスが潰れたかに思えた。
しかし、ここから粘る。続く大地はフルカウントまで粘って四球を選び2死満塁。
そして続く清田も四球を選び、押し出しで1点勝ち越す。
大嶺は6回1死後、内川に死球を与えた所で勝ち投手の権利を持ったまま降板。
そのわずか1点のリードを、服部・中郷・松永・益田で守りきりゲームセット。
大嶺が3年ぶりの勝利とともに、チームも5連勝。ホークスにも今期初のカード勝ち越しを手中にした。
大嶺の勝利は本人ももちろんだが、ファンにとっても待ちに待った勝利だ。
田中マー君を回避し、ホークスと競合になってまで獲得したドラ1。
将来のエースと期待して何年待った事だろうか。
いよいよ、大嶺が本格的に台頭してきた。
前回・今回の投球を見て明らかに大嶺は一皮むけた。
以前と比べモノにならないコントロールだ。
ベースの上で勝負できているのがいい。
そもそもベースの上で勝負出来ればそうそう打たれるピッチャーじゃない。
今まではそれが出来なかったが、ここ2回はキッチリできている。
コントロールに自信が付いたせいか、マウンド上でも堂々としていて、
以前みたにオロオロしてないのも頼もしい。
大嶺はこれでもう大丈夫だと確信した。
大嶺の復活は、外国人Ｐを補強する以上に大きな戦力アップだ。
打線の方は、勝ったとはいえ武田を打ち崩した訳じゃなく苦手意識が払しょくできないが、
どんな形であれ、大嶺に勝ちが付き、武田に負けを付けたのだからヨシとするか。
さて、明日の先発は阿部。
今日の大嶺、西野そして唐川や藤岡の同世代負けるわけにはいかない。
まづはしっかりゲームを作って勝ち星を掴めるような投球を期待したい。
